ライダイハンとは、韓国とベトナムの混血児という意味の言葉で、ベトナム戦争中に派兵された韓国軍兵士と、民間企業の韓国人が、強姦などによってベトナム人女性に生ませた子供のことをさしています。

ライダイハンの正確な数は、各報道機関などによってもバラつきがありますので、はっきりとはわかっていませんが、およそ5千人から3万人といわれています。
※朝日新聞では1500人、産経新聞では500万人、釜山日報では5千人から3万人

ライダイハンの生まれた背景

ベトナムに「韓国系ベトナム人」が存在している大きな理由のひとつは、韓国のベトナム戦争参戦が原因です。

当時の韓国では、クーデターにより政権を掌握したパク・チョンヒ(パク・クネの父親)が、ベトナム戦争に参戦させるように、ケネディ大統領に懇願していましたが、受け入れてもらえませんでしたが、ケネディ暗殺によりジョンソン大統領に代わったことで、段階的に韓国軍の派兵が開始されました。

こうして韓国は、1964年から本格的にベトナム戦争に参戦し、ベトナムに派兵しましたが、ベトナムに赴いたのは韓国軍の軍人だけではなく、軍人とともに数多くの労務者や韓国企業の労働者が、特需を求めてベトナムに殺到しました。
当時の韓国では「ベトナム行きのバスに乗り遅れるな」の号令のもと、大韓航空を傘下に収める「韓進」や、「三星」、「ヒュンダイ」などの大企業からも多くの人間がベトナムへと向かいました。

最盛期には、5万人の韓国軍兵士がベトナムに駐留し、それに伴って韓国企業の労働者の数も2万人まで増加しました。
韓国は、この「ベトナム特需」と「日韓基本条約による莫大な援助」とが合わさって「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を果たしています。

ライダイハンの原因

主な原因は、韓国軍兵士による強姦と、兵士や民間人による現地婚(滞在中のみの夫婦関係)が挙げられています。
戦闘終了後の治安維持期に入ってから、ようやく韓国軍は表向きに兵士の行動を律しましたが、その後も韓国軍兵士による強姦事件はおさまらず、一部は軍法会議にかけられたりもしています。

2014年の国連統計等から「Statistic Brain」社が作成した資料によりますと、10万人当たりのレイプ発生件数で、1位がアフリカ大陸南部のレソト、2位がカリブ海の小国トリニダード・トバゴ、3位が北欧スウェーデン、そして4位が韓国となっています。
この調査で韓国は、10万人当たり33.7人がレイプ被害にあっているとされ、これはアジア諸国のなかでは断トツとなっています。ちなみに日本でのレイプ犯罪は、10万人当たり2人以下でした。

こうした事実からも韓国人男性は、世界の中でも強姦をする割合が高いことがわかります。

ベトナム戦争における韓国軍の虐殺事件

韓国軍の行為に関しての生存者の証言では、無差別機銃掃射や大量殺戮、女性に対する強姦殺害、家屋への放火などが挙げられています。

1966年2月には、ビンディン省タイヴィン村で、韓国軍猛虎部隊が住民68名を集めて、婦女子を含む65名を虐殺しています。
同月に、タイヴィン村アンヴィン集落のゴザイを訪れた韓国軍猛虎部隊は、住民380人を集めると1時間のうちに1人残らず虐殺しました。

これ以外にも、

  • ベトナムに上陸した韓国軍は、ビンディン省プレアン村、キンタイ村などを掃討、9つの村には化学兵器を使用し、また同時期にプウエン省のタオ村で女性市民42人全員を殺害。
  • ブン・トアフラとヨビン・ホアフラ地方では、市民の財産を略奪したり、カオダイ教寺院を焼き払い、仏教寺院から数トンの貨幣を横領。
  • 韓国軍は、ビンディン省の数千の農家と寺院を炎上させ、老若とわず女性を集団強姦し、さらにブガツ省では3万5千人のベトナム人を「死の谷」で虐殺。

などなど、挙げていくときりがないので、このへんでやめておきます。

1999年5月、週刊誌「ハンギョレ21」において、ベトナム戦争における韓国軍の虐殺問題を現地調査した韓国人ジャーナリストのク・スジョン氏が、虐殺はわかっているだけで80件以上、被害者は9000人以上に上るという調査結果を発表しました。
そしてこの件を、米誌「ニューズウィーク」も食いつき、誌面にてベトナム戦争での韓国軍の虐殺問題を取り上げました。

これに対して韓国国内の反応は、2000年6月、同誌を発行するハンギョレ新聞社に、韓国退役軍人ら2400人が集結し、建物に侵入した彼らは、窓ガラスを次々と叩き割り、パソコンや印刷機などあらゆる事務機器を破壊、16万枚に及ぶ書類を燃やし、送電を遮断して、同社の業務を半日に亘り中断させ、駐車場にある2の車を横転させ、別の1台に火を放ちました。
しかし、これだけ大規模な破壊行為があったにもかかわらず、警察に連行されたのはわずか42名であり、身柄を拘束された者は4名しかいませんでした。

「ライダイハンのための正義」

「ライダイハンのための正義」とは、2017年にイギリス人たちが、「国際的人権問題」として韓国政府に「徹底調査と謝罪」を求める民間団体として設立した組織です。

ISに性奴隷とされた経験をカミングアウトしてノーベル平和賞を受賞したムラド氏が「ライダイハンのための正義」を支援したことによって、ライダイハン問題は欧州で国際的な性暴力事件として認知されたといえます。

2019年7月31日には「ライダイハン母子像」が、セントジェームズスクエアガーデンに野外展示され、一般公開されました。
この公園の周囲には、ロンドン図書館やシンクタンク、王立国際問題研究所などの施設があります。

こうした流れを受けて、3人のライダイハンは、在英国韓国大使館を通じ、韓国の文在寅大統領に公開書簡を送りました。
その内容は、「韓国政府は、韓国軍兵士がベトナム女性に性暴力を行っていたことを認め、国連人権理事会の独立調査に協力せよ。韓国政府が我々の存在を認めないため、ライダイハン50人は、韓国軍兵士のDNAデータベースと照合するためにDNAサンプルを提供する。DNA型鑑定で父子関係が確定すれば、性暴力の犠牲になり、現在生存している約800人の女性とその子供たちに公式謝罪してほしい」というものでした。

そして、この書簡にたいする韓国外務省からの回答は「ベトナムとの友好関係が発展するよう努力していく」というものでした。

しかし、イギリス政府や議員たちの間でも、韓国の戦争犯罪であるライダイハン問題を本格追及する動きは、広がりをみせつつあります。
そして、イギリスの大手メディアである「ガーディアン紙」「ロイター通信」「BBC」などでも、このライダイハン問題が報道されていっています。

ということで、今回の記事はおしまいです。
今回は、韓国軍がおこなった蛮行を中心に書きましたが、アメリカ軍もベトナム戦争では「ソンミ村の虐殺」や、WW2・朝鮮戦争・ベトナム戦争で、強姦や現地妻などの「アメラジアン問題」をやらかしています。

中南米なんて、スペイン人がやってきてから超野蛮な侵略者によって、大量の強姦と虐殺、略奪がおこなわれました。
ライダイハン問題を大きく取り上げているイギリスなんて、かつては帝国主義の象徴みたいな国でしたから、世界中を侵略しまくってましたよ。
「アヘン戦争」なんてえげつないですよ!金の代わりにドラッグ渡して、怒った政府がアヘンを燃やしたら、大砲ぶち込むんですから・・、なぜ中国が、イギリスに怒らないのか不思議で仕方ないです。

こういう言い方をすれば非難されるのでしょうが、戦争とは、そういうことも含んでいるのは、しかたがないのではないでしょうか?
だから戦争は、やってはいけないのです。
だって、すぐに死んでしまったり、蹂躙されたりするのは、戦争に勝利したところで、多大な恩恵を受けれる人間ではありませんからね。

それに、国際的なルールや秩序は、戦勝国が決めるのです。
そして、それまでにおこなった、強姦や、虐殺や、略奪には蓋をして、敗戦国の悪行だけを語り、教科書などにも記して、しばらくしたら「未来志向」って言葉で、すべてを水に流すのです。

きっと、やられた方は、忘れませんよ!

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